徳洲新聞2026年(令和8年)2/23月曜日 NO.1531より
詳細は「徳洲新聞ニュースダイジェスト」をご覧ください。
今回は、山形徳洲会病院の野津花子・診療看護師(ナース・プラクティショナー=NP、看護副主任)を紹介する。多数の透析患者さんを受け入れている同院の現場ニーズに合わせた活動を実践し、医療・看護の質の向上や医師の負担軽減に貢献している。

野津花子 山形徳洲会病院 看護副主任・診療看護師

透析室看護師とケアの方針を共有する野津副主任(右)

透析室で足の止血処置を行う野津副主任
NPは認定試験に合格し、医師からの包括的指示や必要に応じて直接指示により、一定の診療(特定行為)を自律的に実施できる看護師を指す。
NP資格を取得したのは2021年。看護師として、どう貢献していくか模索している時期だった。専門性を伸ばしていくうえで、同院には認定・専門看護師といったキャリア形成のロールモデルがいなかったため、「とても悩んでいました。NP資格の取得以前には看護教育を学ぶ大学院を履修していましたが、臨床を続けたい気持ちも強くありました。そんな時に笹川五十次院長に後押しいただいたのがNPの道でした」と振り返る。
背景には“医師不足”という同院の大きな課題があった。当時、常勤医は6~7人で、約200人の透析患者さんをひとりの医師が担当するという状況だった。
野津副主任は13年の同院入職以降、急性期一般病棟に勤務し、NP取得前から透析患者さんや泌尿器科の患者さんなどに対応。NP取得後、具体的には創傷処置、血液ガス分析(動脈血採取)、末梢留置型中心静脈カテーテル(PICC)の挿入といった侵襲的処置や、患者さんの状態変化に関する看護師からのファーストコールへの対応(初期アセスメント)、透析回診、ドライウェイト(透析後の適正体重)の調整など幅広く手がける。
たとえば、腹痛を訴える患者さんからヘルニア嵌頓を早期発見し適切な処置につなげ、胸痛を訴える患者さんに対して迅速な心電図確認と循環器コンサルテーションを行い、心筋梗塞の早期発見・治療(転送)につなげたこともあった。また、複雑な社会背景のある患者さんの場合、「疾患のアセスメントだけでは対応できないため、多職種チームの橋渡しなど全人的な支援を行っています」。
「一隅を照らす」(最澄)、「人間対人間の看護」(ジョイス・トラベルビー)――。どちらも「目の前の患者さん一人ひとりの個別性や価値観を大切にしながら寄り添う看護」を大切にする野津副主任の看護観を形成する哲学だ。血液データの改善などアウトカム(臨床的結果)が出始めていることから「NPの介入効果を科学的に実証する学術活動にも取り組んでいきたい」と今後の目標を掲げる。
家庭では3歳児の母親という面ももつ。休日は子どもとの時間を大切にし、そこから新たな活力を得て今日も患者さんに向き合っている。
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徳洲新聞2026年(令和8年)2/23月曜日 NO.1531より
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