徳洲新聞2025年(令和7年)7/14月曜日 NO.1500より
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特別養護老人ホーム(特養)かまくら愛の郷(神奈川県)は、介護現場を担う職員のスキルアップに貢献している。具体的には、介護職員向けの「喀痰吸引等研修」を開催したり、同研修を修了した介護職員が受ける実地研修を担う指導看護師を養成する「医療的ケア教員講習会」を開催したりしている。
喀痰吸引や経管栄養は医行為であり、原則、医師や看護師のみに認められているが、介護現場のニーズをふまえ、2012年4月の法改正で、喀痰吸引等研修を受けた介護職員は一定の条件下で実施できるようになった。
同研修は座学や演習からなる基本研修と、所属施設などで実施する実地研修で構成される。かまくら愛の郷は今年4月から6月にかけて40人(定員)の研修を受け入れた。実地研修の指導役である指導看護師を養成する医療的ケア教員講習会も開催しており、両研修を13年から継続的に開催、受講者数は延べ1,000人に達する。

エコーで来場者の血管を見せる戸田泉・看護主任(診療看護師)
同講習会の開催は5月29日。特養かまくら愛の郷の阿部伸子・研修事業統括や介護老人保健施設(老健)ゆめが丘(神奈川県)の峰由美子・看護師長らが講師を務めた。グループ内外の特養や老健、訪問看護ステーションなどから計29人の看護師が参加。県外からの参加者もいた。
演習では指導看護師役と介護士役に分かれ、医師からの指示内容をもとに、シミュレーター(訓練用の人形)を用いて行為別に手順の確認など行い、指導・評価方法を習った。終了後、かまくら愛の郷の櫻井健一施設長が全員に修了証を手渡し、「今回の研修が皆さんにとって有意義なものとなることを願っています。また、利用者さんのため、当施設とさまざまな連携を取っていただけたらと考えています」と挨拶して終了した。
老健あじさい(静岡県)の良知恵里香看護師は「知識の再確認などスキルアップのために受講し、とても参考になりました。今後、介護士の方々に教える機会があれば、今日得たことを生かしたいと思います」と抱負を語っていた。
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徳洲新聞2025年(令和7年)7/14月曜日 NO.1500より
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