徳洲新聞2026年(令和8年)6/29月曜日 NO.1549より
詳細は「徳洲新聞ニュースダイジェスト」をご覧ください。
一般社団法人徳洲会は7月19日から2日間、東京国際フォーラムで第3回Tokushukai Robotic Seminar(TROS)を開催する。これは心臓血管外科、消化器外科、呼吸器外科、婦人科、泌尿器科といった各科のロボット手術を対象とした領域横断型の学術集会。武蔵野徳洲会病院(東京都)の桶川隆嗣院長(医療法人徳洲会常務理事)が会長を務める。第3回は「共創が加速する次世代ロボット手術」をテーマに掲げ、各領域の第一線で活躍する徳洲会内外のエキスパートが登壇(約半数は外部演者)。注目企画の特別講演では、工学的な視点から手術ロボットの進化や周辺技術の発展などについて、大学で研究する専門家(教授)を招聘し、臨床系の医学会では聴講する機会のないエキサイティングな情報を発信する。
7月19日から東京国際フォーラムで開催
主催者は東上震一理事長、実行委員長は大橋壯樹・副理事長、企画委員長は徳洲会外科部会の乘富智明部会長(日鋼記念病院院長)が務める。
各領域の企画委員は、泌尿器科部門が桶川院長、心臓血管外科部門が中村喜次・千葉西総合病院副院長、消化器外科部門(上部)が細田桂・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)上部消化管外科部長、消化器外科部門(下部)が内間恭武・中部徳洲会病院(沖縄県)消化器外科主任部長、呼吸器外科部門が深井隆太・湘南鎌倉病院呼吸器外科主任部長、婦人科部門が梅本雅彦・吹田徳洲会病院(大阪府)副院長。
徳洲会グループはロボット手術を積極的に推進し、導入施設は28病院・計35台に上る(6月時点)。手術件数も年々増え、2022年度以降は毎年500件ずつ増加、25年度は年間約3,000件に達した。
臨床に加えて学術活動も活発だ。多数の学会発表を行うだけでなく、グループ全体で25年度には16本のロボット手術関連の英語論文を発表した。
第3回のメインテーマを「共創が加速する次世代ロボット手術」とした狙いについて、桶川院長は「近年、手術支援ロボットは急速な進化と多様化を遂げ、国産ロボットの登場を契機として、複数機種が併存する新たな時代へと移行しています。このような変革のなかで求められるのは、単なる技術習得にとどまらず、医療機関同士や各診療科間、さらには産業界との連携を通じた“共創”により、新たな価値を創出していく視点であると考えています」と説明する。
ロボット手術の大きな方向性として、桶川院長は「適用範囲のさらなる拡大」、「遠隔医療の実現」、「AIによる手術の自動化」の3点を挙げる。とくにAIに関しては爆発的な速度で進化を遂げていることから、こうした動向をプログラムに反映させた。
「基礎・工学系の先生方が手術支援ロボットの知能化(AIなどによって自律的に動作する仕組み)などについて、どのように考え、それらがどのように実装され、社会がどう変わっていくのか。そのビジョンを先取りすることを目的として、特別講演(19日)を企画しました。第3回TROSの目玉プログラムです」(桶川院長)とアピールする。
その特別講演には3人の講師を招聘した。特別講演1では、東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター医療材料・機器工学部門の原田香奈子教授が「手術ロボットの知能化と術者支援のかたち」、特別講演2では、早稲田大学ヘルスケアロボティクス研究所/創造理工学部総合機械工学科の梅津信二郎・所長兼教授が「ロボット支援手術の進化に伴う周辺技術の発展」、特別講演3ではメディエライト合同会社/京都橘大学健康科学部臨床工学科の中村亮一・代表社員兼教授が「情報工学・社会科学との共創による手術支援ロボットの未来予想図」と題して、それぞれ講演を行う。
これに加え、注目企画が目白押しだ。会長講演で桶川院長は「医療法人徳洲会におけるロボット手術の現状と展望」をテーマに発表。
さらに特別企画の「徳洲会先進ロボット手術シンポジウム」では、第3回TROSの企画委員や、田邉一成・湘南鎌倉病院腎移植外科主任部長が、各施設での臨床最前線の取り組みをそれぞれ紹介する。
領域・診療科ごとにテーマを設けて知見の共有を図るシンポジウム(1~6)では、各4~5人の演者が講演を行う。
ロボット手術に関しては安全性の確保も重要な課題であることから、領域横断企画として「ロボット支援手術の現場と安全」をテーマとしたランチョンシンポジウムを盛り込み、徳洲会各施設のロボット手術の現状と展望を示すポスター展示も予定している。
「症例数(数)、学術活動(アカデミア)、安全性(体制確立)の3つを同時に追求していくことが肝要です。ぜひ、この機会に最新の知見と実践経験を共有いただき、診療科や施設の垣根を超えた活発な議論を交わし、新たな連携と価値創出の契機としていただければと考えています。ハイブリッド開催ですので、現地会場にお越しになるのが難しい方々も、オンラインでご参加ください」と桶川院長は呼びかけている。
会場には手術支援ロボットの各種実機(ダヴィンチ5、同SP、hinotori、サロア、ヒューゴ、ANSUR)をそれぞれのメーカーが出展し、参加者は手に触れ体感できる。
現在、参加申し込みを受け付けている(QRコードからアクセス)。参加費は無料で、ロボット手術に従事する医師に加え、研修医やコメディカル、医学生などが参加対象だ。

「新たな連携と価値創出の契機に」と会長を務める桶川院長

ダヴィンチ5

ダヴィンチSP

hinotori

サロア

ヒューゴ

ANSUR


参加申し込みはQRコードから
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徳洲新聞2026年(令和8年)6/29月曜日 NO.1549より
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