私が成長したポイント

看護・介護職員が1年で成長したところ、成長するために苦労したお話を聞いてみました。

 

A.Sさん 循環器内科病棟
成長ポイント
『一人ひとりの状況を把握』

ステントグラフト感染で入院中の患者さんを受けもった時のことです。
その患者さんは抗生剤治療中でしたが、下血もみられ、絶飲食していました。私は忙しくて、そのことを忘れ、朝のラウンド時
「お食事は食べられましたか?」
と決まり言葉を口にしてしまったのです。
その時の患者さんの悲しそうな顔が忘れられません。
それでも患者さんは「ありがとう」と言ってくださり、翌日に亡くなりました。
私はこの時、心から後悔し
「患者さん一人ひとりの状況をきちんと把握し、安心して頼ってもらえるような看護師になりたい」
と思いました。
以来、カルテを今まで以上に何度も確認し、患者さんの状態を心に留めています。今は、患者さんの生活背景にも気を配ることができるようになれたと思います。

 

T.Kさん 脳外科急性期病棟看護師
成長ポイント
『笑顔で接するために自習を』

「あなたの笑顔のおかげで治療を頑張れたよ!」
入職から半年後、患者さんの退院時にもらった言葉です。
入職当初は「早く仕事を覚えねば」という焦りでいっぱいでした。
自分を変えるきっかけは、患者さんからの「笑って仕事をしたら楽しいのに」の一言です。
それまで患者さんに笑顔のない応対をして、仕事中の焦りや不安が患者さんにも伝わっていたことに気付かされました。
それから、余裕をもって仕事ができるよう疾患の観察項目などを自習したり、先輩の腕を借りて注射の練習を毎日行ったりしました。
気づくと自分のなかの焦りが消え、自然に笑顔が浮かんでいました。
今年も検査の介助や手術看護など新しいことに挑戦します。
そのたびに焦りが生まれるでしょうが、笑顔を忘れずに頑張りたいと思っています。