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徳洲新聞2021年(令和3年)3/22月曜日 NO.1279より
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湘南エリア介護4施設 神奈川県のコロナ専用病棟支援 介護職がレッドゾーンで生活介助
神奈川県の湘南エリアに位置する徳洲会グループの介護4施設は約1カ月間、県の新型コロナウイルス専用臨時医療施設(180床)を支援した。同施設を運営する湘南鎌倉総合病院の要請に応えた。支援に入った介護職員はレッドゾーン(陽性患者さんが入院しているスペース)で清拭(せいしき)や食事介助など患者さんの生活支援を行ったりした。体調管理や感染対策を徹底し、支援中の職員の感染はもちろん、所属施設に復帰した後も施設内感染などはない。
「何か役に立ちたいと思い、すぐに参加を希望」
今回、支援に参加したのは湘南鎌倉病院の関連施設。臨時医療施設の4つの病棟(B~E病棟)に対し、各施設が同じ病棟に2週間交代で介護職員を1人送る体制を組んだ。勤務は原則、日勤帯で夜勤は担当しない。
支援は、看護補助者として患者さんの生活介助と看護師のバックアップを行った。毎朝、看護師の申し送りに同席し、その後、レッドゾーンで下膳・配膳、食事介助、清拭、衣服の着脱、排泄(はいせつ)介助、おむつ交換、清掃など実施。グリーンゾーン(安全区域)で物品の補充やリネンの整備なども行った。人工呼吸器や状態の悪い患者さんには看護師と一緒に回り、比較的状態が安定した患者さんにはひとりで対応した。
支援は1月14日から2月15日まで実施。当初は横浜市内の老健ゆめが丘を含む5施設(第1~5陣)で3月末までを予定していたが、臨時医療施設の状況が安定し支援ニーズも減少したため第2陣で終了した。
神奈川県の臨時医療施設
支援メンバーは、いずれも介護福祉士の資格を有し、ある程度経験を積んでいる役職者。事前に湘南鎌倉病院のICT(感染対策チーム)担当看護師による講義を受け、個人防護具(PPE)の着脱方法などを学んだうえで支援に臨んだ。期間中も検温など体調管理を徹底するとともに、最終日は次の応援者と引き継ぎを兼ねて2人体制にするなど、支援者本人の感染防止と円滑なサポートの両立に努めた。
また、最終日の午後にPCR検査を行い、陰性でも所属先の職場に出勤するまでは3日間自宅待機とし、施設内感染にも配慮した。
看護師(右)に確認しながら歯磨き介助を行う介護職員
支援した特養かまくら愛の郷の磯野雅彦・介護士長は「中等症の方の受け入れ施設ということもあり、さまざまな医療機器を装着した方へのケアに最初はとまどったり、急激に悪化するケースや、亡くなられても、ご家族と会えない厳しい現実にショックを受けたりしましたが、医師や看護師の方が温かく迎えてくださり、不安はありませんでした」と述懐。別の病棟で活動した老健かまくらの澤出義文・介護士長は「自立度の低い方が多く、実際に目の当たりにして病院の方々の大変さがよくわかりました」。
第1陣を務めた(右から)
澤出・介護士長、磯野・介護士長、老健リハビリケア湘南かまくらの國藤久貴・介護副主任、特養逗子杜の郷の角田大亮・介護主任
認知症対応に看護師感心
同院が支援を要請した背景は、新型コロナ感染拡大の第3波。より介助が必要な高齢患者さんが増えた。同院の八木沼正子・看護部長は「どんどん患者さんが増え、病棟を開けていきました。本院の病棟を一時閉鎖し、その看護師をあてたり、外部に募集をかけたりしましたが、追い付かず、徳洲会南関東ブロックの介護施設にも声をかけさせていただきました」と振り返る。
関係者で話し合いを重ね、正式な依頼からわずか4日後に支援がスタートした。同院と各介護施設による施設間連絡会議、南関東ブロックの介護施設による介護責任者連絡会など、日頃の関係性が奏功した。「何か役に立ちたいと思い、すぐに支援メンバー参加を希望しました」と磯野・介護士長。
特養かまくら愛の郷の阿部伸子施設長も「介護のスペシャリストとして手伝わせていただけること、そして日本全国が困っているなかで、お役に立てるのは素直にうれしく、ありがたい思いでした」と支援を快諾した
今回の支援に臨時医療施設の黒木佳奈子・看護主任は「多くのスタッフが感謝しています」。八木沼・看護部長も「現場の看護師が、とくに認知症患者さんへの対応に感心していました」とたたえた。
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