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徳洲新聞2021年(令和3年)3/5月曜日 NO.1277より
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『手術数でわかる いい病院2021』 徳洲会病院が多数ランクイン 引き続き「心臓病」の治療に強み
徳洲会グループの多くの病院が『手術数でわかる いい病院2021』(朝日新聞出版刊)の治療法別ランキングに登場した。同書は〝手術数〟がいい病院選びの指標のひとつと捉え、2019年の年間実績をもとに、全国と地方別でランキングをそれぞれ掲載。とくに「心臓病」のカテゴリーで徳洲会病院が多数ランクイン、なかでも千葉西総合病院は「心カテーテル治療」で全国1位を記録した。同院は12年連続で心カテ治療数が全国トップ。
千葉西病院は心カテ全国1位継続
「心臓病」のカテゴリーのうち、「心カテーテル治療」で千葉西病院が全国ランキングで1位を記録。治療数は3000件を超え、2位に約450件の差を付けた。11位には湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、16位に宇治徳洲会病院(京都府)、27位に札幌東徳洲会病院、32位に八尾徳洲会総合病院(大阪府)、35位に福岡徳洲会病院と、掲載40位中6病院がランクインした。
全国ランキングに掲載された上位40病院の合計治療数のうち、徳洲会6病院の合計治療数が占める割合は約18%。さらに地方別ランキングには他の徳洲会6病院もランクイン。徳洲会グループが全国の心カテ治療に寄与していることがわかった。このひとつの要因として救急搬送受け入れ人員数の多さがある。千葉西病院は治療数のうち、緊急対応が必要な心筋梗塞の治療数も全国1位。
千葉西病院のカテーテルスタジオ
千葉西病院の中村喜次・主任部長が率いる心臓血管外科では、内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いたMICSにも注力。18年6月の開始から20年2月にダヴィンチによる心臓弁膜症手術症例が100例に到達した。
「心筋焼灼(しょうしゃく)術(カテーテルアブレーション)」の全国ランキングでは湘南鎌倉病院が7位。心筋焼灼術は、頻脈性不整脈の発生源となる心臓内の部位を、専用のカテーテルで焼くことにより根治を目指す治療法。同院では村上正人・循環器内科部長を中心とした不整脈チームが実施。19年の治療総数777件のうち、心房細動に対する同治療は575件と、全国でも有数の不整脈治療施設となっている。
「ペースメーカー治療」では千葉西病院が33位、札幌東病院が35位、湘南鎌倉病院が37位。
岸和田病院の消化器内科ががん内視鏡治療で気を吐く
「がん」のカテゴリーで全国トップ40にランクインしたのは岸和田病院のみで、「胃がん内視鏡治療」21位、「大腸がん内視鏡治療」15位。尾野亘院長、井上太郎・副院長兼内視鏡センター長を中心とした消化器内科では、内視鏡室8室、透視室2室を有し、早期がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剝離(はくり)術)など高い技術を必要とする治療も実施。さらに離島・へき地を含めたグループ20病院以上に医師を派遣、応援診療に尽力している。
ダヴィンチによる「がんロボット手術」疾患別手術数全国ランキングでは、千葉西病院が「直腸がん」で11位、「前立腺がん」で22位にランク入り。徳洲会グループでは現在、18病院19台のダヴィンチを保有、千葉西病院は2台体制で運用している。同院では18年4月に運用開始した外科で、20年3月にダヴィンチによる直腸がん手術症例が100例を達成、16年5月に運用開始した泌尿器科では20年5月にダヴィンチによる泌尿器科手術症例(前立腺がん、腎がん、膀胱(ぼうこう)がん)が500例に達した。
「骨・関節の病気」のカテゴリーでは「人工関節置換術・股関節」で湘南鎌倉人工関節センター(神奈川県)が3位、「人工関節置換術・膝関節」で湘南鎌倉病院が18位に入った。平川和男院長が率いる同センターは04年10月に国内初の人工関節特化施設としてオープン。小切開による手術で、患者さんの早期退院、早期社会復帰に努めている。
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