白根病院の多職種3人 学術研究会で演題発表 山梨県民間病院協会

徳洲新聞2025年(令和7年)5/5月曜日 NO.1490より
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白根病院の多職種3人 学術研究会で演題発表 山梨県民間病院協会

第20回山梨県民間病院協会学術研究会が開かれ、白根徳洲会病院(山梨県)から細川恵美・看護主任(現・看護師長)、大神田まどか看護師、鶴田文メディカルクラーク課職員の3人が演題発表した。

3人の発表者
演題発表を行った(左から)鶴田職員、細川主任、大神田看護師

細川主任は「外国人技能実習生の育成を通し看護補助者の意識向上を目指して」がテーマ。外国人技能実習生を受け入れている病棟の看護補助者に、実習生育成に関する自身の意識・やりがいの変化に関し、アンケート調査を実施。その結果、受け入れ後に意識の向上が見られた。

発表を終え、「看護補助者の育成は動機付けが重要であり、目標をもって業務に取り組むことで、自身の成長に成功体験として残ります。現在は看護補助者でチームをつくり、外国人技能実習生の教育を行っています」と強調した。

大神田看護師は「看護必要度A項目の見直しによる、取りこぼし削減に向けた取り組み」と題し発表。看護必要度の取りこぼしに対し、多職種と協働し医局へ働きかけ、監査を継続した結果、取りこぼし率が減少した。

発表後、「継続したかかわりをもつことで、新たな問題の抽出や改善策を見出すことができました。今回の取り組みだけでは、取りこぼしをゼロにできなかったので、今後も医師や医事課、看護師などに向け院内研修を開き、さらなる削減に向け対策を進めます」と意欲を示していた。

鶴田職員は「患者様の病気を見落とさないために」をテーマに発表。これまでは放射線読影医から異常所見の指摘があっても、電子カルテの記録上、一部の患者さんに対し説明されているか確認できないことがあった。そこで医師事務が患者説明の実施状況を確認。介入の結果、患者さんへの説明漏れ、カルテの記載漏れがなくなった。

「今後も医師事務としてサポートしていきたい」と目標を示したうえで、「初めての学会発表でしたが、関係部署の協力もあり、貴重な経験となりました」と謝意を表していた。

徳洲新聞2025年(令和7年)5/5月曜日 NO.1490より
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