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徳洲新聞2020年(令和2年)6/22月曜日 NO.1241より
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がん細胞を放射線ビームで狙い撃ち 南部病院 サイバーナイフ導入
徳洲会グループ初・沖縄県でも初めて
サイバーナイフの最大の特徴は、多方向からビームを照射できるロボットアーム。アーム先端に取り付けた放射線治療装置が、患者さんの体のまわりを自由自在に動き、腫瘍の形状に合わせて集中的に放射線を照射する。正常組織へのダメージを最小限に抑え高い線量で治療できるため、リンパ節転移のない初期の前立腺がんであれば、これまで1カ月半かかっていた治療も、わずか1週間で完治を目指すことができる。
眞鍋良彦・放射線治療科医長は「トモセラピーは治療が2カ月近くかかるため断念する方もいました。しかし、離島や遠方から来られる患者さんでも、1週間で治療が終われば負担は軽くなります。これからは、トモセラピーとサイバーナイフを使い分け、患者さんにとって最適な治療を目指します」とアピールする。
眞鍋医長(前列左から3人目)と橋本医長(その右)、看護師、診療放射線技師、メディカルクラークなどが一丸となり対応
青空の下で寝転んでいるように感じる治療室環境
治療室や拡張した待合室の内装は、橋本医長が中心となって仕上げた。「患者さんがリラックスして、少しでも明るい気持ちで治療を受けられる空間を目指しました。とくに治療室の天井に設置したスカイパネルは、超高精細な印刷と錯覚を利用した特殊な製品です。治療中は、風で雲が流れる沖縄の青空の下に寝転んでいるように感じると思います」(橋本医長)
一方、トモセラピーの治療では、治療期間が長くなることもあるため、通勤前にも受けられるよう朝7時から治療を開始するなど配慮を講じている。
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