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徳洲新聞2021年(令和3年)2/1月曜日 NO.1272より
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近隣諸国へ技術指導も期待
アフリカのタンザニア連合共和国にあるベンジャミン・ムカパ病院に対する徳洲会グループと東京女子医科大学共同の腎移植支援プロジェクトが実を結び、現地スタッフのみによる腎移植手術が実現している。徳洲会グループは同国に2013年、技術指導や透析機器の寄贈などを行い透析センターの開設を支援。その後、同国からの支援要請に応え、腎移植のサポートを開始。医療者の派遣や日本国内でのタンザニア人スタッフの研修受け入れなど行ってきた。これまで徳洲会と東京女子医大のスタッフが現地スタッフをサポートしながら11例の腎移植を施行、技術移転を進めた。20年3月以降は、検査結果の確認などの支援を継続しているものの、手術に関しては同国のスタッフのみで取り組んでいる。
タンザニア人スタッフのみで腎移植を初めて実施(20年3月)
20年3月には、初めて同国医療者のみによる腎移植手術を実施した。
一般社団法人徳洲会国際部のムワナタンブエ・ミランガ・アフリカ担当顧問は「腎移植を希望されるタンザニアの患者さんに、国外に出向くことなく腎移植を受けられる機会を提供できるようになりました。現地スタッフのみで手術を実施できるようになったことは大きな進展です」と喜びの声を挙げる。
続けて「18年8月に行った手術では、コンゴとギニアの医師が見学のため参加しました。そのコンゴ人医師が自国からドナー(臓器提供者)とレシピエントをタンザニアに連れて腎移植を行う計画があると聞いています。今後、タンザニアが周辺地域の腎移植の拠点として患者さんに貢献し、将来的には近隣国に対し腎移植の技術指導を行えるようになるのが理想です」と展望している。
徳洲会と東京女子医大のスタッフが手術に参加し技術移転(18年8月)
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